
2018年にモデルチェンジ及び追加されたロッドに採用された新技術のフルカーボンモノコックグリップ。新アドレナとポイズンアルティマから採用され、このグリップはいったいどういうものなのかご紹介したいと思います。
フルカーボンモノコックグリップとは?
フルカーボンモノコックグリップは、一体成型中空後端グリップというらしく、普通のカーボンモノコックとは違いグリップとカーボンモノコックが完全に一体化したグリップとなっています。
これによりブランクスに直接触れているかのような感度と軽さが実現できているそうで、従来のカーボンモノコックと比較して振動伝達率28%UPしているそうです。
このグリップはコルクでもEVAでもなく、カーボンモノコックそのものがグリップになっているので「フル」が付いてるのではと思いますが、濡れたら滑りそうでコルクを長年使ってくるアングラーからすれば少し不安…
しかし、カーボン素材にクッション性のある滑り止め加工が施されているそうなので、案外滑りにくくなっているかもしれません。
通常のカーボンモノコックにも滑り止め加工はされている
出典:シマノ
カーボンモノコックのロッドを触ったことがある方は分かると思いますが、カーボンモノコックのグリップエンドの表面はマットラバーコーティングされていて触った時の質感が違います。
2018年モデルのアドレナに施されている滑り止め加工というのはそれと同じような加工だと思いますが、リールシートのグリップ部分となるとリールをつけてロッドを握ったときは新感覚の握り心地となるでしょう。
カーボンモノコックの感度の秘訣
ロッドティップから入った振動はブランクスを通り、グリップエンドで更に振動を増幅し手に伝わるので、今までは感じることの出来なかった小さなバイトでも鮮明に伝えることが出来るようになります。
振動を音に例えると、入力された小さな音の信号を増幅してスピーカーで鳴らせるレベルの音にまで音量を上げるアンプのような仕組みにカーボンモノコックは似ています。
フルカーボンモノコックグリップはカーボンモノコックのブラッシュアップであるが、間にコルクを挟まず直接カーボンモノコック本体に触れていることになるので、増幅された振動を手でダイレクトに感じることとなり、感度が上がるという仕組みです。
今後は新ロッドに順次展開
2018年に新アドレナ全機種とポイズンアルティマ(1610L-BFS)にフルカーボンモノコックグリップが採用され市場に投入されました。
また、NEWワールドシャウラにもオリジナルデザインのカーボンモノコックが採用され、カーボンモノコック化の波が来ています。
コルクが無くなることはまずないと思いますが、この流れだと数年後にはポイズングロリアスとポイズンアルティマも全てフルカーボンモノコック化される可能性も?
今後モデルチェンジするロッドやモデル追加されるロッドに順次展開されていき、高級ロッドかミドルレンジクラスのロッドを対象にフルカーボンモノコックグリップが使われていくのではないだろうか。
コメント一覧
コンセプト的には大昔のファイティンググリップと同じなんでしょうかねえ?
あの直管グリップは斬新で美しいデザインだった。
遅すぎましたか?m(_ _)m
>サボりーまんさん
そうです、直管グリップと同じコンセプトでフルカーボンモノコックは作られています!
直管グリップのロッドは写真でしか見たことがなく、何でこんな形なんだろうと疑問に思ったことがありました(^^;
当時では革命的なデザインのロッドだったそうですね。
技術の進歩は凄いです(^^)
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