DCブレーキ

シマノDCブレーキの仕組みやメリット・デメリットを解説!

シマノのベイトリールで上位機種を中心にDCリールのラインナップが増えてきました。

最近では20SLXDCや20カルコンDCも発表され、DCブレーキを搭載したリールがどんどん進化を続けています。

そこで今回の記事では、DCブレーキについて解説していこうと思います。

DCブレーキとは?

DCグラフ

出典:シマノ|メタニウムDC

DC(デジタルコントロール)ブレーキとは、ベイトリールに搭載されているシマノ独自のブレーキシステムです。

DCの仕組みは、キャスト直後に一瞬ノーブレーキ状態となり、回転がピークに達した時にブレーキがかかり始め、キャスト後半は必要最小限のブレーキ力をスプールに加えながら飛距離を伸ばすという動作を行っています。

ブレーキ力の設定は、外部または内部ダイヤルでオートマチック感覚に設定することができ、バックラッシュを防ぎつつ遠投を可能とした画期的なシステムですね。

メリット

15メタニウムDC XG

  • バックラッシュのリスクが減りトラブルフリー
  • ブレーキを自動で調整してくれるため設定に悩まない
  • 飛距離が出る

ダイヤル設定に応じてブレーキを自動でかけてくれるため、向かい風などシビアな状況下でもバックラッシュしにくくトラブルフリーに扱えます。

SVSではサミングするような状況でもDCなら不要で、軽く投げただけでも良く飛び、快適に釣りが楽しめるようになりますね!

釣り場でバックラッシュを直すのに時間を取られてしまっては元も子もないので、DCリールを使う最大のメリットはトラブルフリーと言えると思います。

デメリット

カルカッタコンクエスト100DC

  • カスタマイズ&メンテナンスしにくい
  • DCが故障するとユニットごと交換になるため高額
  • 自重が増える

DCは構造が複雑でベアリングにオイルを挿したり掃除がしにくく、SVSに比べ自重がどうしても重くなりがちです。

SVSはシャロースプールに交換したりとカスタマイズが容易ですが、DCリールはそれができません。

もしDCが故障した場合、修理に出してDCユニットごと交換となったら高額な修理費になることも…

DCブレーキ搭載のリールは丸洗いしても水中に落としても壊れる事は少なく結構丈夫にできていますが、衝撃や水没など極力避けた方がよいですね。

DCブレーキの種類と特徴

DCラインナップ

出典:シマノ|両軸リールテクノロジー

現在のDCブレーキの種類は以下の3つが主流となっています。

  • I-DC4
  • I-DC5
  • 4×8DC

I-DC4

4段階の外部ダイヤルで調整がシンプル。
一昔前はI-DC4が主力でフラッグシップモデルにも搭載されていたが、最近では価格が安いエントリーモデルに搭載されている。

I-DC5

5段階の外部ダイヤルと内部の3モードで調整。
カルコンDCやメタニウムDCなど現在幅広く使われているブレーキシステム。

4×8DC

8段階の外部ダイヤルと内部の4モードで細かな調整が可能。
アンタレスDC・MDやエクスセンスDCに搭載されていて、価格は高価だが最高の飛距離を誇る。

DCブレーキ搭載機種・比較

モデル名 DCブレーキタイプ 外部ダイヤル 内部ダイヤル
20SLX DC I-DC4 4段階 なし
20エクスセンスDC SS I-DC4
エクスセンスチューン
4段階
F (フロロ) モード
なし
20カルカッタコンクエストDC 100サイズ
19カルカッタコンクエストDC 200サイズ
I-DC5 5段階
W (ウインド) モード
N (ナイロン)
F (フロロ)
PE
17スコーピオンDC
15メタニウムDC
I-DC5 5段階
A (フルオート) モード
N (ナイロン)
F (フロロ)
PE
16アンタレスDC 4×8DC 8段階 FL (フロロ)
P (PE)
NM (ナイロン)
X (エクストリームロングキャスト)
18アンタレスDC MD 4×8DC
MDチューン
8段階 FL (フロロ)
P (PE)
NM (ナイロン)
XB (エクストリームビックベイト)
17エクスセンスDC 4×8DC
エクスセンスチューン
8段階 F (フロロ)
N (ナイロン)
P (PE)
XP (PE追風遠投モード)

※2020年1月現在

I-DC5の外部ダイヤルの最後には専用モードが用意されて、カルカッタコンクエストDCシリーズにはW(ウインド)モード、メタニウムDCとスコーピオンDCにはA(フルオート)モードがあります。

  • W(ウインド)モード
    強風時でもバックラッシュを抑え、適切なブレーキを実現
  • A(フルオート)モード
    ボリューム2~4の半ばまでカバーするワイドなポジション

専用モードはブレーキが強くかかるため実際使うことは少ないですが、いざとなった時に役立つ機能ですね。

ちなみにI-DCとは「インテリジェント デジタルコントロール」という意味で、以前はI-DC+というものもありましたけど現在は廃盤となっています…

4×8DCにはMDチューン・エクスセンスチューンがあり、内部ダイヤルにリールの特性に合わせたモードが用意されています。

飛距離は4×8DC以外期待できない

16アンタレスDC

メリットに飛距離が出ると書きましたが、飛距離だけ考えたらアンタレスDCに搭載されている4×8DC以外はあまり期待できないと思っています。

I-DC5とI-DC4はオートマチック過ぎて調整の幅に限界がありますが、4×8DCは調整を突き詰めることができるためです。

I-DC5とI-DC4はトラブルフリーになる変わりに多少飛距離が犠牲になっているのではないかと。

DCブレーキはスプールに磁石が付いていることでスプール自体が重く、軽いルアーは苦手でSVSやマグネットに軍配が上がります。

また、ダイヤル設定が弱すぎるとバックラッシュもするので、DCだからといって万能という訳ではないですね…

DCブレーキ・まとめ

DCブレーキの種類をまとめると以下のようになっています。

  • 飛距離を求めるなら4×8DC
  • トラブルフリーで快適性を求めるならI-DC5
  • コスパ重視でとりあえずDCブレーキを使いたいならI-DC4
  • 軽いルアーはSVSかマグネットブレーキのリールがおすすめ

以前は価格が高いモデルにしかDCは搭載されていませんでしたが、最近では「SLX DC」にも搭載され、DCリールが低価格で買えるようになったのは嬉しいですね。

最新機種ほどDCの機能も進化していますのでデメリットは少なくなりつつあります。

予算と用途に応じたDCリールを検討されるとよいでしょう。

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